2022年3月期を振り返ると、2020年初頭より世界中に感染拡大した新型コロナウイルスによる世界経済の減速を考慮し、「ヤマダグループ経営ビジョン"Yamada Toward 2025"」の実現に向け一気に飛躍(Jump)することを一旦改め、「コロナ禍からの脱出(Jump)」として業績の回復を最優先課題とした「中期経営計画Jump‼2024」の1年目でありました。
コロナ禍の下にあっても市場の動向をしっかり捕捉し、全社一丸となり、当社業績に最大限取り込むことができた1年となりました。

私達が過去に到達した最高水準の業績まで回復させることを「コロナ禍からの脱出」と位置付けましたが、2022年3月期は「連結売上高122億4百万円、営業利益18億1千百万円、経常利益16億9千6百万円、そして親会社株主に帰属する当期純利益11億6千7百万円」という好業績を残すことができました。特に売上高については、過去最高値を更新するものでした。

ひとえに、お客様、お取引様、株主の皆様のご理解とご協力に支えられ事業を行うことができた成果であり、皆様には深く感謝を申し上げる次第でございます。

さて、本年度(2022年4月~2023年3月)は、感染症自体は収まる気配が見えてきたとはいえ、その感染症による影響は多岐にわたり、まさにコロナ禍との戦いが続く中、国際情勢が思いもよらぬ方向に進んでしまい、当社の事業活動に今後どのような影響があるか計り知れません。
しかし、当社においては、昨年末に完成した新相模原工場が稼働を開始しており、半世紀ぶりの大投資であるこの工場を最大限活用し、これまでにない高効率な体制の再構築に取り組むことが、当社にとっての最上位のテーマであると考えております。

「生き残るものは、最も強い種ではない、最も賢い種でもない、環境の変化に最も敏感に対応できた種である。(チャールズ・ダーウィン)」ということを本年度も肝に銘じ、激変する環境にしっかりと適応し、これからも益々皆さまに必要とされる企業となる努力をしてまいります。

今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

2022年7月
株式会社ヤマダコーポレーション
代表取締役社長  山田 昌太郎